2019/10/22
注文住宅を建てるときに知っておきたいこと。坪単価で住宅価格を判断すべきでない理由とは
こんにちは、コウエイハウジング営業部の田村です。
住宅のチラシなどでよく目にする「坪単価○○万円」という言葉。
1坪当たりの建築費を表すのが「坪単価」ですが、この数字を建築費用の高いか安いかの比較目安にしているという方もおられるのではないでしょうか。
でも、ちょっと待って!
注文住宅にかかる費用は坪単価だけを参考にしてはいけない理由があるのです。
それをこれからご説明します。
●坪単価の計算基準は会社によって異なる
坪単価は、本体工事費を延床面積で割った金額であり付帯工事費や諸費用などは含まれません。坪単価は本体価格を基準にしますが、その中身は各住宅会社によって異なります。例えば、ある会社では本体価格に入っている項目が、別の会社では入っておらず、付帯工事費に入っているといったケースがあります。
また、設備やグレードによっても坪単価は変わってきます。つまり、坪単価には何が含まれているか、どのグレードの設備で坪単価を計算しているかを考慮せずに、単純に金額だけを比較して安い、高いを比べるのは危険ということになります。
●坪単価は家の形によって変わる
一般的に坪単価は、整形地に四角い形状の家を建てるという前提で計算されているケースが多いのですが、実際はそんなケースばかりではありません。住宅は、L字型やコの字型など、複雑な形になればなるほど壁の面積が増え、屋根の形も同じく複雑になるので、工事の手間や材料費もかさむことになります。同じ延床面積であっても、家の形状によって本体価格が違ってくる、つまり坪単価が変わってくるということになるのです。
●坪単価を安く見せる裏ワザがある
屋外給排水や浄化槽といった必要な設備まで本体工事費に含めず付帯工事費に入れる会社や、本体工事費を延べ床面積ではなく吹き抜けやベランダを含む施工床面積で割ったりする会社もあります。当然、こんなことをすれば坪単価自体は下がります。安く見せる裏ワザはいくつもあるので、坪単価での比較はやめておくのが無難です。
以上が、坪単価で建築費を判断すべきではないという理由。
失敗のない家づくりのためには、坪単価での比較ではなく、自分の希望する家がいくらで建つのかという総額で判断するのがよいでしょう。