2023/03/28
【実例付】注文住宅のキッチンで後悔しない!選ぶときにチェックしたいポイントを全て解説
毎日使うキッチンはできるだけ使いやすく、自分たちに合ったものにしたいですよね。
ただキッチンは決めることが多く、どのように選べば良いかわからない、と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は注文住宅を検討している方に向けて、キッチン選びでチェックしたいポイントと、それぞれの特徴や注意点を解説します。
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キッチンの基本的な種類
キッチンは形によってメリットや注意点が変わります。
それぞれの形の特徴を知り、より自分に合ったキッチンを選びましょう。
I型(アイランドとペニンシュラ)
I型キッチンはまっすぐな長方形をしたキッチンで、その中でアイランドキッチンとペニンシュラキッチンの2種類に分かれます。
・アイランドキッチン
アイランドキッチンは海に浮かぶ島のように独立したキッチンで、まわりをぐるっと回れるようになっています。
壁から離れた位置になるため、開放感のあるキッチンになります。またダイニング側と行き来をするときに両側を通れるため、動線を妨げないというメリットもあります。
ただし比較的大きな商品が多く、両側に空間をとるため、設置するには広めのスペースが必要です。
・ペニンシュラキッチン
片側を壁に付けて設置するのがペニンシュラキッチンで、上から見たときに半島(=ペニンシュラ)に見えることからこの名が付いています。
通り道が片側だけなので、アイランドキッチンに比べ省スペースで設置できます。
各メーカーから多くのモデルが発売され、たくさんの選択肢の中から選べるため、好みのものを見つけやすくなっています。
L型
L型キッチンは、アルファベットのLの形をしたキッチンです。
作業スペースが他の形に比べ広く、食材やお皿をたくさん並べて料理ができます。またサイズが大きめなため、収納がたくさん取れるというメリットもあります。
ただし本体が大きいぶん、キッチンの間取りを広めにする必要があります。
セパレートキッチン
セパレートキッチンは、シンクとコンロが別々のユニットになるキッチンのこと。
2つを離して設置できるため、動きがぶつかりにくく、ご夫婦や親子で料理をするのに向いています。
またそれぞれのユニットに作業スペースが取られているので、ゆとりを持って料理ができます。
オープンキッチン
オープンキッチンとは上に吊戸棚がなく、ダイニングとの間に仕切り壁がないキッチンことです。
開放的な雰囲気になり、キッチンにいるときはもちろん、リビングやダイニングにいるときも広さを感じやすくなります。
ただしお客様をリビングに通したときに、キッチンのシンクやワークトップの上が見えてしまうという注意点があります。
シンクなどが見えないようにするなら、キッチンの周りを低めの壁で囲う対策がおすすめです。
サイズ選びでチェックしたいポイント
キッチンのサイズもしっかり選びたいポイントです。
ここでは特に、使いやすさにつながるサイズについてお伝えします。
横幅
キッチンの横幅は、240〜255cmほどを標準仕様としている住宅会社が多く見られます。
これは一般的な広さの間取りに収まりやすく、料理をするときに狭さを感じにくいサイズです。
他に270cmや300cmの大きめのキッチンもありますが、設置には広めの間取りが必要です。
設計の初期段階から、大きめのキッチンを入れる希望を伝えるようにしましょう。
高さ
使う人に適したキッチンの高さは、「身長÷2+5cm」という公式で求められます。高すぎると、肘が上がった状態で料理をすることになり、疲れやすくなります。また低すぎると前かがみになり、腰に負担がかかります。
もちろん適した高さには個人差があります。実際に決めるときは、モデルハウスやキッチンメーカーのショールームで実物の前に立って確認するようにしましょう。
カウンターの位置による違い
キッチンのカウンターには、ワークトップの奥行き部分を長く取ってカウンターにした「フラットタイプ」と、キッチン本体のダイニング側に単体のカウンターを取り付けた「造作タイプ」があります。
フラットタイプ
フラットタイプはワークトップとカウンターが一体になっているため、お皿などを出したり下げたりしやすくなります。
ただし床からカウンターまでの高さがあるため、座面の高い椅子を採用する必要があります。
ハイタイプのカウンターチェアは床から足が浮くため、座り心地が悪いと感じる人もいます。
造作タイプ
造作タイプはカウンターを好みの高さで取り付けできます。
ダイニングテーブルと同じ70cm前後の高さにすれば、フラットタイプと違い床に足がつく椅子で利用できます。
しかしキッチン側からお皿などを直接カウンターに置くことは難しく、カウンター側に移動して配膳することになります。
IHとガスのメリット・デメリット
調理器具のガスコンロとIHクッキングヒーターは、どちらを選ぶか悩む方が多い設備です。
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターは表面が平らで掃除しやすく、火を使わないためより安全です。
しかし銅やアルミなどの鍋やフライパンは使えない場合があり、さらに停電のときは料理ができないというデメリットもあります。
ガスコンロ
ガスコンロは電池を使って火を点けられるため、停電時でも料理ができます。
またIHのように、素材によっては鍋などが使えないということもありません。
ただし表面にゴトクと呼ばれる突起があり、掃除しにくいのが難点です。
また火を使うため、火災のリスクはより高くなります。
食洗機の注意点
食洗機は使い終わった食器と洗剤を入れ、スイッチを押すと自動で洗浄と乾燥をしてくれる設備です。
食器を洗う手間が減り、家事の時短になるため、特に共働きで忙しいご家庭に人気となっています。
ただし、乾いて固くなったご飯粒や、焦げ付いたチーズなどのこびり付きによる汚れは落とせません。
そうした汚れは食洗機に入れる前に手洗いする必要があります。
ワークトップの種類と特徴
ワークトップはキッチン上の、シンクやコンロ以外の平らな部分のことです。
ワークトップにはいくつか素材があり、それぞれ特徴が異なります。
人造大理石
人造大理石は砕いた天然大理石と、樹脂を混ぜて成型した素材です。
天然素材を使った美しさと、磨き上げられたなめらかな質感が特徴です。
技術の進歩で以前のものより、熱や衝撃に強い素材になっています。
ただし熱い鍋などを長い時間置くと、跡が付いてしまうことがあります。
ステンレス
ステンレスはサビにくく成形しやすい素材のため、昔からキッチンのワークトップとしてよく使われてきました。
硬い物を落としても割れにくく、汚れが染み込むことも少ないため掃除が楽というメリットがあります。
セラミック
セラミックは陶器のような質感と、深みのある色合いで人気が高まりつつある素材です。
非常に硬いため傷が付きにくく、汚れも染み込みにくい、熱に強いなどとても優秀な素材です。ただワークトップの素材としてはまだ新しく、扱うメーカーが少ないうえに他の素材に比べ金額が高めです。
使いやすい食器棚にするコツ
キッチンに付ける食器棚も、注意点を知ったうえで選ぶとぐっと使いやすくなります。
棚タイプと扉タイプ
食器棚には扉がなく棚だけのタイプと、扉を付けて閉められるタイプがあります。棚だけのタイプは食器を必要なときにサッと取れるのがメリットです。
また食器がよく見えるため、おしゃれなものを置けばインテリアにもなります。
ただし地震で食器が落ちてくる恐れがあることと、ホコリが積もりやすいことが注意点です。
扉があるタイプは地震のときに食器が落ちる心配が少なく、棚にホコリが積もりにくい点がメリットです。
一方で食器を取るには、扉を開けるひと手間がかかります。
よく使う食器は1つの扉の中にまとめて置くと、効率よく取り出せます。
ゴミ箱スペース
食器棚にゴミ箱スペースを作るときは、キッチンの作業スペースやシンクのすぐ後ろに配置するのがおすすめです。
料理で出たゴミを振り向いてすぐ捨てることができ、床に水などが垂れるのも防ぎやすくなります。
家電スペースとコンセント
電子レンジや炊飯器を置く家電スペースは、広めにしておくと生活を始めてから家電が増えても置くことができます。
またコンセントも多めに付け、将来足りなくなることを防ぎましょう。
お客様のこだわりキッチン実例3選
最後に当社で施工をさせていただいたお客様の、すてきなキッチンをご紹介します。
徳島県八万町 F様
木目の扉が温かみを感じさせるオープンなキッチンです。
ワークトップの前に小さな立ち上がり壁を付け、リビング・ダイニングからシンクなどが見えないように工夫しています。
板野郡北島町 M様
モダンなデザインがおしゃれな、開放感あるアイランドキッチンです。
ダイニングテーブルを横に配置することで、ご家族とコミュニケーションを取りながら楽しく料理ができます。
板野郡北島町 F様
グレーの石目調扉がクールな雰囲気のペニンシュラキッチンです。
グレーは奥に下がったように見える効果があり、デザイン性を高めながら広さを感じやすくします。
まとめ
キッチンはお伝えしたポイントを丁寧に決めていくと、より使いやすいものになります。
もし決めることに迷ったときは、実物のキッチンを見て考えていただくことをおすすめします。
コウエイハウジングの分譲モデル「Glanz グランツ」で、最新のキッチンをご覧いただくことができます。ぜひ足をお運びください。