2023/05/30
注文住宅を建てる流れは?予算オーバーで後悔しない12ステップを解説<土地なし編>
注文住宅を予定通りのスケジュールと予算で建てるには、全体の流れをしっかり把握しておくことが大切です。しかし「はじめての家づくりなので、どんな流れがあるかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、土地を購入して注文住宅を建てる計画の方に向けて、検討のスタートから引き渡しまでの流れをわかりやすく解説します。読んでいただくと、注文住宅を建てるにはどのようなことをすれば良いかが、わかるようになります。
クリックできる目次
STEP1:地域の土地価格相場を調べる
土地を購入して注文住宅を建てる方は、まず家を建てる地域の土地価格相場を調べましょう。土地の価格は地域によって異なり、マイホーム全体の予算に大きく影響するためです。
仮に家づくりの全体予算が4,000万円の場合、土地の価格が1,000万円なら家にかけられる予算は3,000万円になります。ところが土地の価格が2,000万円の場合であれば、家にかけられる予算は2,000万円に減ってしまいます。まずは土地の価格相場を知ってから計画を進めた方が、予算に収まる家を探しやすくなるでしょう。
STEP2:どんな家を建てたいか話し合う
次に自分たちはどんな家を建てたいか、ご家族でよく話し合ってみましょう。家に対する希望がはっきりしていると、相談する住宅会社を絞り込みやすくなり、効率よくマイホーム計画が進められます。
また住宅会社から間取りを提案してもらうときに、希望をもれなく伝えるのにも役立ちます。「間取りをつくってもらったけど、希望を満たしていない」といったことも起こりにくいはずです。
ポイントは自分たちの希望を紙に書き出しておくこと。単に話し合っただけでは、住宅会社に伝え忘れてしまうことがあるためです。内容は「省エネ住宅が良い」「広いリビングが欲しい」など大まかなもので構いません。
最終的にどの住宅会社に依頼するか検討するときも、書き出したリストを見返して比較すると決断しやすくなります。
STEP3:モデルハウスを見学に行く
土地の価格相場がわかり、家の希望がまとまったら、住宅会社のモデルハウスを見学しに行きましょう。実際に見ると、スマホの画面ではわかりにくかった部屋の広さを実感できたり、内装の質感を確かめたりできます。また夏や冬に見学すると、室内温度が快適に保たれているかも身をもって体感できるでしょう。
さらに土地を含めた家づくりの総予算を、最新の住宅ローン金利でシミュレーションしてもらえるのも、モデルハウス見学のメリットです。お客様だけではわかりにくい土地や建物の諸費用を計算してもらったり、変動型や固定型など金利タイプごとに返済額を計算してもらったりすることで、より詳しく資金計画を立てることができます。
STEP4:土地の情報を集める
住宅会社への相談と並行して、希望の地域で売りに出ている土地情報を集めてみましょう。情報を集める方法には土地情報サイトを見たり、不動産会社に問い合わせたりする方法があります。しかし、土地情報サイトは情報が古いことがある、不動産会社は自社物件をすすめたがるため、本当に条件の良い土地を見つけにくい場合があるなどの点に注意しましょう。
そこでおすすめしたいのは、モデルハウスの見学で気に入った住宅会社に、土地探しを依頼するという方法です。住宅会社なら地域にある複数の不動産会社に声をかけて、最新の土地情報を幅広く集めてくれます。
さらに土地の金額ごとに住宅ローンの返済シミュレーションを作ってくれるため、予算に合った土地を見つけやすくなるでしょう。
STEP5:土地を見に行く
希望に近そうな土地情報を見つけたら、実際にその土地を見に行ってみましょう。イメージする生活ができそうな広さかどうか、周囲の環境などが確認できます。
また土地を見に行くときは、ぜひ住宅会社の担当者と一緒に見に行くことをおすすめします。その土地にどんな家が建てられるか、建築する際の注意点などを教えてくれるため、より良い土地探しに役立つはずです。
STEP6:プランと見積もりを依頼する
条件に合う土地と、家づくりを任せられる住宅会社が見つかったら、プランと見積もりを作ってもらいましょう。その土地に希望の家が建てられるかどうかや、住宅ローンの支払い額などが確認できます。また家の工事はいつごろ始められるか、いつごろ引っ越しできるかなどについてもしっかり確かめておきましょう。
STEP7:住宅ローンの事前審査を受ける
土地と家の最終決定をする前に、住宅ローンの事前審査を受けることになります。住宅ローンを借りる人の返済能力を判断するために金融機関の審査の承認が必要になるためです。
事前審査では申込人の年収や、勤務先、勤続年数、他のローンなどの債務状況などが考慮されます。審査される項目に不安がある方は、早めに金融機関や住宅会社に相談するようにしましょう。
STEP8:土地と家を契約する
住宅ローンの事前審査を通過したら、土地と家の契約を結びます。契約後に追加の費用がかからないように、見積もりやプランをしっかり確認しましょう。
また土地や建物それぞれに、手付金が必要になる場合もあります。手付金の額は不動産会社や住宅会社によって異なるため、早めに確かめておくことをおすすめします。
STEP9:プランの詳細な打ち合わせを行う
契約を結ぶと、プランの詳細な打ち合わせを行います。キッチンなどの設備の色や細かな仕様、内外装の仕上げなどを決めていきます。
さらに土地の引き渡しを受けたら地盤調査を行い、家を建てる場所が軟弱地盤かどうか、地盤改良工事が必要かなどを確認します。地盤改良工事が必要な場合は、その費用を見積もりに含めてもらい、最終的な予算を確認します。
STEP10:住宅ローンの申込みをする
プランの詳細が決まり最終的な見積もりが確定したら、住宅ローンの申し込みを行います。必要な手続きは住宅会社が案内してくれるため、申し込み自体はスムーズに進むはずです。
ただ必要な書類を役所へ取りに行ったり、銀行へ足を運んだりする機会が増えます。そのためこの時期は、他の用事をあまり入れないようにしておくと良いかもしれません。
STEP11:着工・上棟を行う
住宅ローンの申し込みや、家を建てるための建築確認申請が済むと、基礎の着工、建物の上棟へと移ります。もし地鎮祭や上棟式を行う場合は、早めに住宅会社へ伝えましょう。式を行う日の指定があると、工事のスケジュールに影響することがあるためです。
またお客様自身は地鎮祭を省略するつもりだったが、ご両親にやるようにすすめられたといったケーズもあるため、事前にご家族の意向を確認しておくこともおすすめします。
STEP12:引き渡しと住宅ローンの最終手続き
工事が終わると住宅会社などによる検査が行われ、問題なければ引き渡しになります。もし引き渡し日の希望があるようなら、早めに住宅会社へ伝えておきましょう。
さらに同じタイミングで住宅ローンの最終手続きも行います。この手続きは家の引き渡し日程に影響することもあるため、遅れることがないよう十分注意をしましょう。
まとめ
注文住宅に住むまでのステップを解説しました。一連の流れをしっかり把握しておくと、回り道せずスムーズに家づくりを進めることができます。特に契約までのステップは、予算オーバーを防ぐうえでもとても大切です。お伝えした注意点を押さえながら、慎重に進めるようにしてください。
ただ家づくりがはじめての方にとっては、少し難しく感じるステップもあるでしょう。希望のスケジュールと予算の通りに注文住宅を建てるには、信頼できる住宅会社と協力しながら進めるのが安心です。コウエイハウジングでは、ご相談からお引渡しまでお客様の家づくりを丁寧にお手伝いしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。