2023/07/27
注文住宅の見積りの見方と注意点を解説!依頼するための準備やタイミングもご紹介
注文住宅を予算内で建てるには、見積りをしっかり比較することが大切です。しかし家づくりが初めてだと「見積りの内容を見てわかるだろうか?」「見積りの取り方がわからない」と不安に感じてしまうかもしれません。
そこで今回は、注文住宅を計画している方に向けて見積りの見方と、依頼するための準備やタイミングについて解説します。複数の住宅会社を比較する際のポイントや、予算オーバーしたときの対処法についてもお伝えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
クリックできる目次
見積りを依頼するための準備
初めに見積りを依頼するまでの、流れをご紹介します。見積りはいきなり頼めるものではなく、準備としていつかのことを決めておく必要があります。
予算を決める
初めに仮でも良いので予算を決めましょう。毎月の住宅ローンの支払い額はどれぐらいが良いか、ボーナス払いも組むか、組むとしたらいくらの支払いにするかを決めます。
そして金融機関のホームページにある住宅ローンシミュレーションを使い、希望の支払い額では借り入れ額がいくらになるか確認します。その金額に用意できる頭金を加えた総額が、当初の予算になります。
建物の希望条件を決める
次に建物の希望条件を決めましょう。注文住宅はお客様のご希望に合わせて、間取りや設備、外観などをつくることができます。そのため希望がわかっていた方が、実際に建てる家に近い金額の見積りをつくってもらえます。
リビングは何畳ぐらい欲しいか、吹き抜けを作りたいかなど、住宅会社のサイトにある建築事例などを参考にしながら、思いつく希望をリストアップしてみましょう。
土地の希望を決める
土地は地域や広さによって金額が変わります。そのため土地を購入して家を建てる方は、どの地域で土地を探したいか、広さはどれくらいが希望かを決めておきましょう。すると住宅会社が、該当する条件の土地の相場金額を組み込んだ返済計画を作成してくれます。
モデルハウスを見学して候補の会社を探す
予算と建物、土地の希望が決まったらモデルハウスを見学して、依頼先の候補となる住宅会社を探していきます。見積りを頼むには、その住宅会社がどんな家を建てているかを知ることが、とても大切です。
話をじっくり聞き、自分たちが住みたいと思える家づくりをしている相手を探していきましょう。
見積りを依頼するタイミング
ここでは注文住宅の見積りを依頼する、具体的なタイミングをご紹介します。検討の初期段階で見積りを取っても、最終的に建てる家の希望が変わり、あまり参考にならない可能性があります。住宅会社とある程度打ち合わせを行ってから、見積りを取ることをおすすめします。
住宅会社を絞り込むとき
いくつかの住宅会社の話を聞いた後、絞り込みをするタイミングで候補になる住宅会社に見積りを頼みましょう。
建物や土地の希望を伝え、あらかじめ決めておいた予算内に収まるプランと、それを元にした見積りを作ってもらいます。そして作成されたプランと見積りを見ながら、最終的に建築を依頼する住宅会社を決めていきます。
依頼先を決めるとき
家づくりの依頼先を決定する請負契約のタイミングで、最終的な見積りをつくってもらいます。実際に建てる家の見積りになるため、それまでに行った打ち合わせの内容が反映されているか、見積り項目に漏れがないかしっかり確認しましょう。
見積り書の費用の見方
見積りには主に、次の3つの項目が記載されています。それぞれの意味を理解しておくと「この会社は付帯工事が高め」などと、複数の見積りの比較がしやすくなります。
建物本体工事費
建物本体工事費は、建物そのものをつくるための工事の費用です。家の壁や床、基礎といった構造部分、キッチンやお風呂などの設備、窓やドアなど建具、そして水道の給排水管や電気配線などが含まれます。
付帯工事費
付帯工事費とは、建物の本体以外に必要な工事の費用です。敷地の状況によって必要になる工事や、かかる金額が変わります。高額な費用になる場合もあるため、早めに住宅会社に建築地の状況を見てもらうようにしましょう。
主な付帯工事の項目には、以下のようなものがあります。
・盛土整地工事
・解体工事
・地盤改良工事
・水道引き込み工事
・外構工事
諸費用
建物をつくる工事費以外に必要になるのが諸費用です。支払い先は住宅会社以外になりますが、家を建てるためには必要な費用ですので、しっかりチェックしておきましょう。主な諸費用には以下のようなものがあります。
・登記費用
・各種許可申請費用
・契約書印紙代
・住宅ローン諸費用
見積りで必ずチェックしたいポイント
見積りを確認する際に、必ずチェックしておきたいポイントをご紹介します。特に複数の見積りを比較する場合は、しっかり確認しておくことをおすすめします。
必要な項目が含まれているか
家を建てるにあたり必要なものが全て含まれているか、しっかりチェックしましょう。特に付帯工事は金額が大きくなるため、「後日見積り」などと金額が未定になっている場合は注意が必要です。スケジュールが急ぎでなければ、しっかり見積りしてもらうことをおすすめします。
一式計上の金額はないか
使う材料の名称やグレードなどの記載がない、「一式計上」の項目がないかチェックしましょう。使われる材料がわからないと、希望どおりの工事なのかわからず、金額が妥当なのか判断できません。
また見積りに材料名などを記載することは、実際にその材料を使うことを約束する意味もあります。「一式計上」の項目があったときは、できる限り使う材料名などを明記してもらうようにしましょう。
複数社を比較するときの注意点
複数の住宅会社の見積りを比較するときは、なるべく建物の条件を揃えるようにしましょう。間取りはもちろん、付ける設備やそのグレードなどが同じでないと公平な見積り比較ができません。
また目に見えない部分ですが、断熱性能や耐震性能も同じ条件で、見積りを作ってもらうことをおすすめします。性能が高い建物ほど金額がかかるためで、あまり性能に差があるようだと、やはり公平な見積りの比較にはならないでしょう。
予算をオーバーしたときの対処法
契約前の見積りは、あくまで予定のものです。もし予算をオーバーしていた場合は、次の方法で金額を調整できる可能性があります。
材料や設備のグレードを見直す
外壁や屋根材、フローリングといった材料の、グレードの変更を検討してみましょう。目に見える場所に使う材料は、凝ったデザインほど高額になる傾向があります。もし特別なこだわりがないなら、スタンダードなデザインのものに見直すと、費用が抑えられる場合があります。
またキッチンやお風呂などの設備は、高機能なものほど金額が高くなりがちです。基本的な機能が備わっていれば十分という方は、こちらもグレードを変えることを検討してみましょう。
優先順位が低い項目を再検討
見積りに含まれている建物の希望の中に、もし優先順位の低いものがあれば、本当に必要か再検討してみましょう。
検討の初期段階で希望を伝えた際に、「とりあえず」で含めておいた項目がそのまま引き継がれている場合もあります。家族でもう一度よく話し合い、どうしても必要なものではなければ、見積りから外してもらっても良いでしょう。
まとめ
注文住宅の見積りは事前に予算や建物の希望などを考え、適切なタイミングで依頼をすれば、お客様に適した内容のものをつくってもらえます。しかし家づくりが初めての方の中には、予算や希望をまとめるのが難しい、と感じる方もいるかもしれません。
コウエイハウジングでは見積りを頼む前の段階の、どのような家づくりをしたいか、どれくらいの予算が適切か、といったご相談にも応じています。注文住宅の予算が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。