2024/11/28
ZEH住宅で快適な暮らしを実現!断熱等級やメリットを徹底解説
近年、エネルギー効率に優れた住宅が注目されています。とくに、家庭でのエネルギー消費量を最小限に抑え、再生可能エネルギーを活用するZEH住宅は、急速に普及しています。
光熱費を削減しながら健康や防災に役立ち、環境負荷を大きく軽減できるのがZEH住宅のメリットです。
今回は、これからの家づくりに役立つ、ZEHの定義や種類、求められる断熱等級について詳しく解説します。
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ZEHとは?
ZEHとは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、年間の一次消費エネルギー量の収支を実質ゼロ以下にすることを目指した住宅のことです。一次消費エネルギーとは、冷暖房や給湯・照明・換気といった、建物全体で消費されるエネルギーを指します。
ZEH住宅は、省エネルギー性能を高め、さらに太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用することで、経済的にも環境にもやさしい住まいを実現します。
ZEHの種類と基準
ZEHには、いくつかの種類があります。それぞれの基準や特徴を詳しく見ていきましょう。
ZEH
ZEHは「高断熱」「省エネ」「創エネ」を組み合わせることで実現します。エネルギー効率の高い設備を導入することでエネルギー消費を抑え、さらに太陽光発電システムなどでエネルギーを創出することで、エネルギー収支をゼロに近づけるのです。
また、ZEH住宅を実現するには、次の4つの要件を満たす必要があります。
1. 断熱性能の高い外皮基準を満たす
2. 一次エネルギー消費量を20%以上削減する
3. 太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入する
4. 1〜3の取り組みによって、年間の一次エネルギー消費量を100%以上削減する
ZEH Oriented
ZEH Orientedは、ZEH基準を満たすための取り組みを積極的に行い、一部の基準を満たしている住宅です。再生可能エネルギーの導入を行わない代わりに、断熱性能や省エネ設備の向上によりエネルギー消費を抑えます。
再生可能エネルギーを利用しないため、エネルギー収支はゼロになりませんが、ZEHと同等の省エネ性能を持っています。
また、以下の2項目満たすことが求められます。
1. 指定されたZEH強化外皮基準を満たした上で、UA 値を0.4〜0.6以下に抑えている
2. 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から 20%以上の一次エネルギー消費量を削減
Nearly ZEH
Nearly ZEHとは、年間の一次エネルギー消費量を75%以上削減できる住宅のことです。創エネが十分に行えない地域や、寒冷地・日照率が低い地域、積雪量が多い地域を対象としています。
また、以下の4項目を満たすことが求められます。
1. 指定されたZEH強化外皮基準を満たした上で、UA 値を0.4〜0.6以下に抑える
2. 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量を削減
3. 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
4. 再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の一次エネルギー消費量を削減
ZEH+
ZEH+とは、ZEHを上回る、より高性能な住宅のことです。ZEHの条件を満たし、さらに一次エネルギー消費量をZEHよりも5%増しの25%以上削減することが求められます。
また、以下の3項目のうち、2つ以上を採用することが求められます。
1. 外皮性能のさらなる強化
2. 高度エネルギーマネジメント
3. 電気自動車を活用した自家消費の拡大措置
次世代ZEH+
ZEH+よりも、さらに高い省エネ性能を追求した住宅です。次世代ZEH+は、2025年以降を見据えた基準であり、より一層のCO₂排出量削減を目指しています。
ZEH+の基準に加えて、以下の項目のうち1つ以上を採用する必要があります。
1. 蓄電システム
2. V2H充電設備(充放電設備)
3. 燃料電池
4. 太陽熱利用温水システム
5. 太陽光発電システム(10kW以上)
次世代ZEH+は、高断熱・高気密化による更なる省エネ化と、太陽光発電システムなどによる再生可能エネルギーの積極的な活用が求められます。これらの基準を満たすことで、より環境負荷の低い、快適な住まいを実現できます。
ZEH住宅に必要な「断熱等級5」とは
ZEH基準を満たすためには、高い断熱性能を持つことが必須条件です。そこで重要になるのが、住宅の断熱性能を評価する指標となる「断熱等級」です。
外気の影響をどれだけ押さえ、室内温度を快適に保てるかを示し、1〜7までの7段階で評価されており、ZEH基準を満たすには、断熱性能等級5が求められます。
2025年に断熱等級5は最低基準に
2025年には、新築住宅の最低基準として断熱等級5が義務化され、さらに、2030年には、新築住宅の省エネ基準がZEH水準に引き上げられる予定です。これは、ZEH基準を満たす住宅が新築住宅のスタンダードになることを意味します。
ZEH住宅を選ぶことで、長期的に快適な住環境を実現できる家づくりができるでしょう。
断熱等級5に求められる基準値
断熱等級5の基準値は、UA値とηAC値の2つで評価されます。
UA値は住宅全体の断熱性能を示す指標で、値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高い家であることを意味します。ηAC値は冷房期の住宅の断熱性能を示す指標で、値が小さいほど冷房効率が良く、快適な住環境であるといえます。
ZEH住宅のメリット
ZEH住宅は、日々の暮らしに多くのメリットをもたらします。家計にうれしい光熱費削減から、安心・安全で快適な暮らしまで、ZEH住宅がもたらすメリットを具体的に見ていきましょう。
光熱費を削減できる
ZEH住宅は、優れた断熱性能と省エネ設備により、従来の住宅と比べて光熱費を大幅に削減できます。ZEH住宅では、太陽光発電システムなどでエネルギーを創り出し、自宅で消費することで電気代を抑えることが可能です。さらに、余った電力は電力会社に売却することもできます。
さらに、高断熱化により、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を保てるため、冷暖房の使用頻度を減らせることも光熱費削減につながります。
暮らしの快適性が向上する
ZEH住宅は、高い断熱性によって外気の影響を受けにくいため、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を実現できます。
一般的な住宅では、部屋ごとに室温が大きく異なるケースが見られますが、ZEH住宅では家全体が一定の温度に保たれるため、部屋間の温度差が小さくなり、ヒートショックのリスク軽減にもつながります。また、断熱性能の向上により、外からの騒音も軽減されるため、落ち着いた空間で過ごせます。
非常時に電気を使用できる
ZEH住宅は、太陽光発電システムを搭載しているため、災害などで停電が発生した場合でも電気が使えます。日中に発電した電気を蓄電池に貯めておけるため、夜間や雨天時など、太陽光発電ができない時間帯でも、蓄電池に貯めた電気を使用でき、安心・安全な暮らしを実現できます。
補助金の優遇がある
ZEH住宅の建築を検討している方向けに、国や自治体から補助金が受けられる制度があります。補助金額はZEH住宅の性能によって異なりますが、金銭的な支援を受けることで、ZEH住宅をより現実的に検討できるでしょう。
ただし、補助金制度は、予算の上限に達し次第、受付が終了となる場合があるので注意が必要です。最新の情報は、資源エネルギー庁のウェブサイトや各自治体の窓口で確認するようにしましょう。
環境に貢献できる
ZEH住宅は、地球温暖化の原因となるCO₂排出量削減に大きく貢献します。太陽光発電システムの導入により、自宅で使用するエネルギーを自家発電で賄えるため、火力発電所から供給される電力への依存度が減るのです。
また、高断熱・高気密な住宅構造によって、冷暖房の使用を最小限に抑えることができるため、エネルギー消費量の大幅な削減が可能になります。
地球温暖化は、私たちの暮らしにさまざまな影響を及ぼす深刻な問題です。ZEH住宅に住むことは、暮らしながら自然にCO₂排出量削減に貢献できる、地球に優しい選択と言えるでしょう。
省エネ効果が高いZEH住宅で快適なマイホームを実現しよう
ZEH住宅は、優れた断熱性能と再生可能エネルギーの活用により、環境に優しく快適な住環境を実現できる、これからの家づくりの理想的な選択肢です。光熱費の削減や災害時の安心など、多くのメリットがあります。
ZEH住宅を検討している方や、省エネルギー住宅に興味がある方は、ぜひ一度コウエイハウジングにご相談ください。
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