2025/01/30
平屋はやめたほうがいい?後悔するデメリットと対策を徹底解説!
憧れの平屋暮らし。広々とした空間、家事動線の良さ…魅力がたくさんありますよね。でも、ネット上では「平屋はやめたほうがいい」という声もチラホラ…。建築費用・防犯対策・プライバシー確保など、2階建て住宅とは異なる注意点を知らずに建てると、後悔につながることも。実は、平屋暮らしの満足度は、事前の準備にかかっています。
この記事では、平屋を建てる際のデメリットを8つのポイントに絞って詳しく解説。後悔しないための対策方法、平屋のメリットもあわせてご紹介し、平屋を検討中の方への完全ガイドとしてお届けします。
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平屋は「やめたほうがいい」と言われる8つの理由と、後悔する前に知っておくべき対策ポイント
平屋には多くのメリットがある一方で、デメリットがあることもしっかり理解しておくことが大切です。後悔しない平屋づくりのために、やめた方がいいと言われる8つの理由と対策ポイントをご紹介します。
1.2階建てよりも建築費用が高くなりやすい
同じ延床面積の場合、平屋は2階建てに比べて屋根や基礎部分が大きくなるため、建築費用が割高になる傾向があります。
建築費用を抑えるための3つのポイント
・本当に必要なスペースを検討する
平屋を建てる際、必要以上に広い延床面積は建築費用の増加に直結します。そこで重要なのは、「本当に必要なスペースは何か?」をじっくり考えること。理想の暮らしを実現するために必要なスペースを明確化し、コンパクトで快適な住まいを目指しましょう。たとえば、廊下を極力なくす・短くする、各部屋の使い方をしっかりイメージして無駄をなくす、必要な収納量を算出し適切な広さの収納スペースを設けるといった工夫をしましょう。
・形をシンプルにする
複雑な形状や凝ったデザインの家は、建築資材や施工の手間が増えるため、費用がかさみやすくなります。長方形や正方形などのシンプルな形状を選び、部屋の数を必要最低限にしましょう。建築費用を抑えつつ、機能的で暮らしやすい家を実現できます。
・内装・設備のグレードを調整する
家全体の内装や設備のグレードを上げると、その分費用がかさみます。たとえば、家族が過ごす時間が長いリビングやダイニングのみグレードを上げ、そのほかは標準仕様とするなど、メリハリをつけてコストを抑えましょう。また、最新式のシステムキッチンではなく、必要な機能が搭載されたシンプルなキッチンを選ぶといった工夫も大切です。
2.広い土地が必要
平屋は2階建てに比べて広い土地が必要になります。これは、同じ延床面積の家を建てる場合、平屋は2階建てのように上に建物を建てることができないため、横に広げる必要があるからです。例えば、建ぺい率50%、容積率100%の土地に30坪の家を建てる場合、平屋と2階建てに必要な敷地面積は以下のように異なります。
平屋の場合、最低60坪の土地が必要ですが、2階建ての場合は半分の30坪で建築可能です。一方、土地価格が比較的安価な郊外であれば、広い土地を確保しやすいため、建築費用を抑えつつ、ゆとりのある平屋を建てることが可能です。また、平屋に必要な土地の広さを事前に把握することで、希望条件に合う土地を見つけやすくなります。
土地の費用を抑えるポイント
建ぺい率・容積率が高い土地を選びましょう。建ぺい率・容積率とは、敷地面積に対する建築面積と延床面積の割合を指します。数値が高い土地を選ぶことで、希望する広さの平屋を、より小さな土地で建てることができ、結果として土地費用を抑えることが可能です。ただし、建ぺい率・容積率が高い土地は価格が高くなる場合もあるので、全体のバランスを考慮することが大切です。
防犯性が低い
平屋は1階に窓が集中するため、侵入窃盗犯の標的になりやすいというデメリットがあります。しかし、窓の数や配置、種類などを工夫することで、防犯性を高めることが可能です。
防犯性を高める5つのポイント
・窓の数や位置を工夫する
窓は侵入窃盗犯にとって格好の侵入口となるため、数を減らすことで侵入経路を制限できます。また、窓のサイズを小さくする、掃き出し窓ではなく手が届きにくい高窓を採用する、引き違い窓ではなくFIX窓や横すべり窓にするなどの工夫も有効です。侵入経路を制限し、侵入に時間を要させることで、犯行を諦めさせる効果が期待できます。
・防犯ガラス・防犯フィルム・面格子・防犯シャッターを活用する
平屋は全ての窓が1階にあるため、窓を割れにくくして侵入に時間をかけさせることが、防犯対策として効果的です。
防犯ガラスは、複数枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟み込んだ構造で、割れにくく、貫通されにくいのが特徴です。空き巣被害の約7割は窓や表出入口からの侵入とされているため、防犯ガラスの設置は非常に効果的です。
既存の窓には、防犯フィルムを貼る方法もあります。防犯ガラスに比べて安価で手軽に施工できるのがメリットです。フィルムを貼るとガラスが割れにくくなり、侵入に時間を要するため、犯行を諦めさせる効果が高まります。
さらに、面格子や防犯シャッターの設置も有効です。面格子は窓の外側に設置する格子状の防犯設備で、窓ガラスを直接狙いにくくします。一方、防犯シャッターは窓全体をシャッターで覆うことで空き巣の侵入を防ぎます。防犯対策を複数組み合わせることで、より対策を強化できるでしょう。
参照:空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」/政府広報オンライン
・植栽・フェンスを活用する
侵入経路になりやすい玄関アプローチ、勝手口、浴室、建物の裏手に植栽やフェンスを設置することは、平屋の防犯対策として、非常に効果的です。視覚的な抑止効果を高め、物理的に侵入を阻むことで、空き巣被害のリスクを軽減します。
フェンスは、適度な高さで抜け感のあるタイプを選びましょう。格子フェンスは視認性が高く風通しも良いため、防犯対策に有効です。植栽は、防犯効果を高めるだけでなく、家の外観を美しく演出する効果もあります。適切な植栽を選ぶことで、防犯と景観の両立が可能です。ただし、生垣は定期的な剪定などの維持管理が必要になります。
・防犯砂利を敷く
防犯砂利は、踏むと大きな音が鳴る砂利で、ジャリジャリという独特の音で侵入者を威嚇し、家人の注意を促す効果があります。窓の下や、死角になりやすい建物の裏側、人通りの少ない道路に面している場所に設置すれば、侵入者の接近を察知しやすくなります。
・防犯カメラ・警報システムの導入
防犯カメラは、映像を記録して証拠を残し、侵入抑止効果を高めます。警報システムは、侵入を感知し、警報音で周囲に知らせ、警備会社に通報するシステムです。複数の方法を組み合わせて、防犯対策の効果を高めましょう。
家族間でプライバシーの確保が難しい
平屋はワンフロアで生活空間が共有されるため、生活音や話し声が気になるなど、家族間のプライバシー確保が難しくなることがあります。間取りや設備の工夫が必要です。
プライバシー性を高めるポイント
プライバシーを高めるために、間取りに工夫をしましょう。例えば、部屋と部屋の間に廊下を設けることで、生活音の伝わりを軽減できます。また、寝室や書斎など、プライベートな空間に防音対策を施せば、ストレスのない静かな環境を実現できます。
日当たりや風通しが悪い
平屋は建物全体が低いため、周囲の建物の影響を受けやすく、日当たりや風通しが悪くなる可能性があります。特に住宅密集地では、隣家との距離が近いことから、日照を遮られたり、風の流れが滞ったりするため、窓や間取りでの工夫が必要になります。
日当たりや風通しを向上するポイント
・トップライトを設ける
トップライトは屋根に設置する窓で、真上から太陽光を取り込むことができます。特に、北側の部屋や、周囲に建物が密集している場合に効果的です。日当たりを向上するだけでなく、開放感も演出できます。
・中庭をつくる
中庭は、プライバシー保護と採光・通風を両立できる有効な手段です。高い塀や壁で囲まれた中庭は、外部からの視線を遮断し、家族だけのプライベートな空間をつくり出します。同時に、中庭に面した窓やドアから、太陽光をふんだんに取り込み、明るい空間を演出。さらに、窓やドアを開放すれば、プライバシーを確保しながら自然な風を取り込み、効果的な換気を促します。
・立地条件をあらかじめ確認
平屋の日当たりや風通しは立地条件に大きく左右されます。土地探しでは、周辺建物の高さや配置、方角などを確認し、日当たりと風通しの良い土地を選びましょう。将来、周囲に高い建物が建つ可能性も考慮することが重要です。
水害のリスクがある
平屋は、2階建て住宅に比べて水害時に被害が大きくなるリスクがあります。床上浸水が起きた場合、家全体が水に浸かってしまう可能性があり、2階に避難することができません。近年、集中豪雨の被害や、これまで水害とは無縁だった地域でも浸水被害が発生しているため、平屋を建てる際は、水害リスクを考慮する必要があります。
水害リスクを減らすポイント
・ハザードマップの確認
住居を構える予定の地域のハザードマップを確認しておきましょう。浸水想定区域や避難場所などを事前に把握することで、いざという時に迅速な対応が可能になります。
・浸水リスクが低い土地の選定
ハザードマップの情報をもとに、浸水リスクの低い土地を選びましょう。河川や水路から離れた場所、地盤の高い場所などが比較的安全です。
収納スペースが不足する
平屋はワンフロアで生活空間が広がる一方、収納スペースが不足しやすいという側面があります。限られたスペースを最大限に活用するための工夫が大切です。収納計画をしっかり立て、デッドスペースを有効活用することで、収納不足の悩みを解消しましょう。
収納不足を解消するポイント
・ロフトを設ける
天井高を活かしてロフトや小屋裏収納を設けることで、普段使わない季節用品や大型の荷物を収納できるだけでなく、収納力も大幅にアップします。ロフト部分は収納スペース以外にも、趣味の部屋や書斎として活用することが可能です。
・床下収納を設ける
平屋は収納スペースの確保が難しいとされていますが、床下というデッドスペースを有効活用することで、床面積を減らさずに収納力をアップさせることができます。床下収納は、長期保存ができる食品や、使用頻度が少ない調理器具などの収納に最適です。
固定資産税が高い
平屋は2階建て住宅に比べて、床面積が同じでも固定資産税が高くなる傾向があります。これは、平屋の方が基礎や屋根の面積が広くなるためです。固定資産税の評価額は、建物の構造や面積、設備などを基に算出されます。そのため、基礎や屋根の面積が大きい平屋は、評価額が高くなりやすいのです。
固定資産税を抑えるポイント
・土地価格の低いエリアを選ぶ
土地価格の低いエリアを選ぶことで、固定資産税を効果的に抑えることができます。郊外や地方都市などは、都市部に比べて土地価格が低い傾向にあります。利便性とのバランスを考慮しながら、土地選びを慎重に行いましょう。
・建物の延床面積を小さくする
建物の固定資産税評価額は、延床面積に比例して高くなります。そのため、本当に必要な広さを考慮し、延床面積をコンパクトにすることで固定資産税を抑えることができます。
・木造住宅を選択する
建物の固定資産税評価額は、建物の構造によっても異なります。木造住宅は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて建築費用が抑えられるため、評価額が低くなり、固定資産税の軽減につながります。
・設備・仕様を見直す
高価な設備や豪華な仕様は、評価額を上げる要因となります。設備や仕様に優先順位をつけ、本当に必要なものだけを選択することで、固定資産税を抑えることができます。例えば、最新のシステムキッチンではなく、型落ちのキッチンを採用する、床材を無垢材から複合フローリングに変更するなど、優先順位の低い部分でコストを抑えつつ快適な住まいを実現する方法を検討しましょう。
・長期優良住宅の認定を受ける
長期優良住宅とは、世代を超えて住み続けられるよう、一定の基準を満たした住宅です。認定を受けることで、固定資産税の減額措置など様々なメリットがあります。新築の長期優良住宅の場合、固定資産税の特例措置は5年間と、減額期間は一般住宅よりも長くなります。
長期優良住宅は耐震性・耐久性・省エネ性に優れ、一般的な住宅よりも長持ちする反面、建築費用も高額になります。そのため、税負担が優遇されるのです。
平屋を建てて「よかった」!メリットとこんな人におすすめ
平屋建てには、階段の上り下りがないという大きなメリットがあります。これは、日常生活をより快適にするだけでなく、小さなお子様や高齢者、そして将来、足腰が弱くなった場合にも安心です。段差がないので、つまずいたり転倒したりするリスクを減らすことができます。
また、家族全員が同じフロアで生活することで、自然とコミュニケーションが増えるというメリットも見逃せません。顔を合わせる機会が増えることで、家族の絆がより深まるでしょう。さらに、ワンフロアで生活空間が完結するので、家事動線が短くなり、家事を効率的に行えます。
高齢者・子育て世代
平屋住宅は、高齢者や子育て世代にとって多くのメリットがあります。段差がないため、高齢者は転倒のリスクを減らすことができ、生活しやすい環境になります。また、子育て世代にとっても、子どもが階段から落ちる心配がないのも安心です。
将来を見据えて家づくりがしたい人
将来を見据えた家づくりとは、変化する家族構成やライフスタイルを予測し、それに適応する住まいを計画することです。平屋は、ライフステージの変化にも柔軟に対応できるという点で、将来を見据えた家づくりに適しています。
このように、平屋はライフステージの変化に合わせて柔軟に変化させることができます。
例えば、子育て期には広いワンフロアで子どもたちを見守りながら家事を行うことができ、子どもが独立した後は、コンパクトな生活空間で家事の負担を軽減できます。
さらに、平屋は階段がないため、高齢者や車椅子を利用する方でも安全に移動でき、将来、バリアフリー化が必要になった場合にも、ワンフロアなので比較的容易にリフォームできます
また、平屋は将来の家族構成の変化にも対応できます。例えば、子どもが独立して夫婦二人になった場合、子ども部屋を趣味の部屋や書斎にリフォームしたり、親と同居することになった場合には、間取りを変更して二世帯住宅にリフォームしたりすることも可能です。
ゆったりとした暮らしを求める人
ワンフロアの平屋は、生活動線が短くなり、家事の負担を軽減できます。例えば、洗濯物を干す、掃除機をかけるといった日常的な動作も、階段の上り下りがないためスムーズに行えます。
また、平屋はワンフロアで生活空間が完結するため、自然と家族が顔を合わせる機会が増え、家族のコミュニケーションが円滑になります。さらに、高天井や勾配天井をつくれるため、広々とした開放感を得られます。
憧れの平屋ライフを手に入れるために
平屋暮らしに憧れるけれど、「本当に快適に暮らせるか不安…」そう思っていませんか?あらかじめデメリットを把握し、適切な対策を講じてプランニングをすることで、デメリットを解消した快適な平屋を実現できます。
コウエイハウジングでは、お客様の不安に丁寧にお答えし、理想の平屋暮らしを実現するための最適なプランをご提案いたします。 平屋建てに関する疑問やご相談は、コウエイハウジングまでお気軽にお問い合わせください。経験豊富な専門スタッフが、お客様の理想の平屋づくりをサポートいたします。
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