2025/10/23
徳島の気候を活かすパッシブデザインの注文住宅とは?徳島市の工務店が手がけた事例も紹介!

注文住宅を建てるなら、家族が一年を通じて快適に、そして健康的に暮らせる家が理想ですよね。近年、そんな理想の家づくりをかなえる設計手法として「パッシブデザイン」が注目されています。自然のエネルギーを活かすパッシブデザインとは、どのようなものなのでしょうか。
この記事では、パッシブデザインの概要、基本的な考え方や構成要素、注文住宅に取り入れるメリットについて分かりやすく解説します。徳島での施工事例も紹介するので、徳島で注文住宅を検討中の方はぜひご一読ください。
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パッシブデザインとは?自然の風や光を活かした家づくり
パッシブデザインとは、エアコンや暖房器具といった機械の力にできるだけ頼らず、太陽光や風などの自然のエネルギーを上手に活用し、快適な住まいを実現する設計コンセプトのこと。
特別な設備を導入するのではなく、建物の向きや窓の配置、断熱性能などに工夫して、季節に関係なく快適に過ごせる室内環境をつくるものです。パッシブデザインで建てられた家は省エネで、毎月の光熱費の削減にもつながります。パッシブデザインはまさに、暮らす人と地球環境、そして家計にも優しい家づくりの考え方なのです。
パッシブデザインの家づくりの基本要素5選
パッシブデザインの家づくりは、主に以下の5つの基本要素から構成されます。
・高気密・高断熱
・日射遮蔽
・自然風利用
・昼光利用
・日射熱利用暖房
これらをバランスよく取り入れて、快適で省エネな住まいにします。ここでは、それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。
(1)家の性能を高める基本「高気密・高断熱」
パッシブデザインの土台となるのが高気密・高断熱の家づくりです。自然の力を上手に活かすパッシブデザインの家をつくるには、まず外気の影響を最小限に抑え、快適な室温をしっかりと保つ高い住宅性能が必要になります。
高い気密性と断熱性があれば、昼間の自然光や自然風を取り込んでも、室温への影響を抑えられます。これにより、自然エネルギーの恩恵を効率的に受けられるのです。
(2)夏の厳しい日差しを効果的に防ぐ「日射遮蔽」
パッシブデザインにおいて、暑い夏場でも室内を涼しく保つために必要になるのが、窓から入る太陽の熱を遮る「日射遮蔽」です。室温が上昇する最大の原因は窓からの日射熱といわれており、これを遮れば夏場の室温上昇を抑えられます。
軒や庇(ひさし)を設計に盛り込んだり、窓の外にシェードを設置したりすれば、夏場の強烈な日差しを効果的に遮れるように。一方、冬場は、季節ごとの太陽の高さや日の入り方をシミュレーションして、できるだけ暖かい日差しを室内に取り込めるようにします。
(3)心地よい風で快適な環境を実現する「自然風利用」
自然の風を効果的に利用すれば、エアコンに頼りすぎない生活ができるようになります。風を味方につけるには、その土地で吹きやすい風の向きを正しくとらえ、風の出入口となる窓を計画的に配置すること。風の通り道をつくることで、室内にいても心地よい自然の風を感じられる住まいになります。
また、吹き抜けに高窓や天窓を設置すれば、室内の暖かい空気が上部から排出され、代わりに低い窓から冷たい空気が入ってくる「温度差換気」を促せるように。こうした工夫で、家全体の空気が自然に循環し、いつでも新鮮な空気が満ちる快適な住まいになります。
(4)晴れの日の昼間は照明いらずの「昼光利用」
晴れた日の昼間は照明を使わず、できるかぎり自然光だけを利用して過ごそうというのが「昼光利用」の考え方。照明を使わない分、電気代の削減につながるのはもちろん、日差しをたっぷりと浴びる暮らしは家族の健康にもつながります。
たとえば、大きな窓や吹き抜けを設けて、室内の奥まで光が届くように設計し、壁や天井の仕上げを白系の明るい色にするのもおすすめです。取り込んだ自然光が反射して、室内をさらに明るく照らしてくれます。
(5)冬の太陽熱を暖房として賢く使う「日射熱利用暖房」
冬の寒さを和らげるため、太陽熱を暖房として有効活用するのが「日射熱利用暖房」です。冬の太陽は低い角度から差し込むため、その特性を活かして南面に大きな窓を配置し、室内にたくさんの太陽光を取り込みます。
窓や外壁で受けた太陽熱は、床や壁に蓄えられ、日が沈んだ後もじんわりと室内を暖め続けてくれます。日射しによる室温上昇を暖房に使えば、エアコンやストーブなどの使用を抑えられ、冬場の光熱費を削減できるでしょう。
注文住宅にパッシブデザインを取り入れるメリット
自然の力を上手に活用するパッシブデザイン。注文住宅の設計に取り入れると、次の3つのメリットを受けられます。
日照時間の長い徳島の気候を活かせる
徳島県は、全国的に見ても年間の日照時間が長いことで知られています。この恵まれた気候特性は、パッシブデザインの家づくりにもってこいです。
豊富な太陽光を「昼光利用」や「日射熱利用暖房」に活用できるので、日中の照明や冬場の暖房に使うエネルギーを節約できます。機械に頼りすぎずに健康的な生活ができるパッシブデザインを採用した家づくりは、温暖な気候の徳島県に住む人の特権ともいえそうですね。
年間を通して光熱費を抑えられる
パッシブデザインの家は、自然の力を活用して夏場・冬場の冷暖房の使用を抑えられるため、電気代などのランニングコストを削減できるのも大きな魅力です。
近年、エネルギー価格の高騰が続いており、この傾向は今後も続くと予想されますが、パッシブデザインの住まいなら、月々の光熱費にやきもきせずにすみ、家計にゆとりが生まれそうです。
夏は涼しく冬は暖かい健康的な空間で暮らせる
パッシブデザインの住まいは高気密・高断熱ゆえに、部屋間の温度差が小さくなります。廊下や水まわりなども極端に暑くなったり寒くなったりしないので、冬場の急激な温度変化によって生じる「ヒートショック」や夏場の「室内熱中症」など、家族の健康リスクを防げるのです。
また、エアコンなどの空調に頼りすぎないため、室内の空気が乾燥しにくいのもメリット。特に空気の乾燥しやすい冬場は、程よい湿度の室内で健康的に過ごせるでしょう。
徳島エリアで実現!快適なパッシブデザインの注文住宅施工事例2選
徳島市に本社を構えるコウエイハウジングは、県内で数多くのパッシブデザインを取り入れた注文住宅を手がけてきました。ここでは、その中から2つの施工事例をご紹介します。
【事例1】ハイレベルな断熱性能で暑い夏も快適に過ごせる家
こちらの住まいは、パッシブデザインの土台となる断熱性能を特に重視しました。壁は、内壁・外壁どちらにも断熱材を施した「ダブル断熱仕様」となっており、外気の影響を最小限に抑えています。
一番のこだわりであるリビングの大きな窓は、北海道の家で用いられる高断熱仕様の三枚ガラスを採用。採光と見晴らしを確保しつつ、夏場の熱気や冬場の冷気をシャットアウトしています。窓の上部にある庇(ひさし)が直射日光を遮ってくれるのもポイントです。
こうした高い断熱性能により、真夏も真冬もエアコン1台で快適に過ごせる、パッシブデザインの住まいができました。
【お客様の声】すべてをあきらめずにすむ、私たちにぴったりの家づくりパートナーでした!
【事例2】広い土地を活かして光を存分に取り込む平屋
続いて紹介する平屋の住まいも、高気密高断熱の家づくりを特徴としています。住まいの中心にあるのは、大開口の窓から日差しがたっぷりと入る明るいリビング。そこから続くウッドデッキは、広い敷地を活かした芝生の庭へとつながっています。
壁は軒先から少し奥まっており、高い角度から差し込む夏場の直射日光をシャットアウト。反対に、冬場は自然光を効率的に採り入れられるので、寒い日でも暖かく快適に過ごせるのがうれしいポイントです。
切妻屋根の大きな屋根面には、大容量の太陽光パネルも設置。自然の恵みを生活に活かす工夫を満載した住まいです。
徳島でのパッシブデザインでの家づくりはコウエイハウジングにご相談を!
パッシブデザインの家なら、エアコンなどの機械に頼りすぎない、快適で健康的な暮らしが叶います。自然の力を上手に活用した家づくりを成功させるには、地域の気候や風土をしっかりと理解し、その土地に最適なプランで建築すべきといえます。
徳島で長年にわたり家づくりに携わってきたコウエイハウジングは、地域密着の工務店として、この地域ならではの光の入り方や風の吹き方を熟知しています。徳島でパッシブデザインの家づくりをするなら、ぜひお気軽にコウエイハウジングにご相談ください。
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監修者紹介 後藤 広和/一級建築士
1997年 株式会社コウエイハウジング入社。 |