2025/06/26
平屋と二階建て、注文住宅はどっちで建てる?メリット・デメリット、暮らしの違いを比較解説!【徳島での選び方も】

注文住宅を検討するにあたって、平屋と二階建てのどちらが自分たちの暮らしに合っているか、迷っている方も多いでしょう。それぞれに異なる魅力があり、簡単には結論が出ないかもしれません。
この記事では、平屋と二階建てのメリット・デメリットを解説するとともに、費用面・柔軟性・安全性など、さまざまな側面から両者を比較します。徳島の地域特性を踏まえた選び方のポイントも紹介するので、徳島での家づくりを予定している方はぜひ最後までご覧ください。
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平屋のメリット・デメリットを徹底解説
近年、世代を問わず人気が高まっているのが平屋の注文住宅です。まずは、平屋のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
平屋暮らしの主なメリット
平屋の最大の魅力は、生活のすべてがワンフロアで完結する点です。階段を使う必要がないため、日々の生活動線がシンプルかつコンパクトにまとまります。家事動線も効率化されるので、掃除や洗濯によるストレスが軽減されるでしょう。小さなお子様やお年寄りがいる家庭にもぴったり。バリアフリーな住まいによって家族全員の安全な暮らしが叶います。
平屋はすべての部屋が1階にあるため、家族が自然と顔を合わせる機会が増えるのもメリットです。リビングを中心に各部屋を配置すれば、どこにいても家族の気配を感じやすく、コミュニケーションが深まります。
ほかにも、構造的に地震や強風による揺れに強いことも、平屋の大きなメリットといえるでしょう。
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平屋暮らしの主なデメリット(敷地・コスト・防犯面など)
多くのメリットがある平屋ですが、デメリットがあることも理解しておく必要があります。
まず、同じ延床面積の家を建てようとした場合、平屋は、二階建てに比べて広い敷地が必要となります。都市部などでは、適した土地がなかなか見つからなかったり、見つかったとしても土地代が高額になったりするのはデメリットです。
さらに、すべての部屋が1階にあるため、周囲の建物や道路との位置関係によっては、プライバシー対策や防犯対策を徹底しなければなりません。外部からの侵入経路や近隣からの視線をブロックするには、窓の配置や外構計画などを工夫する必要があるでしょう。
平屋は高さがないため、住宅密集地に建っている場合、周囲の建物で日差しや風を遮られてしまう可能性があります。家の中心部まで光や風が届きやすくなるよう、設計段階での配慮が求められます。
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二階建てのメリット・デメリットを徹底解説
二階建ての住宅には、平屋にはない魅力があります。ここでは、二階建てのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
二階建て暮らしの主なメリット
二階建ては、平屋に比べて限られた敷地でも床面積を確保しやすく、居住スペースや部屋数を確保しやすいのがメリットです。特に都市部の住宅密集地では、この空間効率の良さが大きな魅力となります。
また、1階と2階でフロアを分離できるため、パブリック空間とプライベート空間を明確に分けられるのもメリット。例えば、1階に来客スペースやLDKを設け、2階を寝室・子ども部屋や書斎にするといったゾーニングが可能です。
その他、眺望を確保できること、日当たりや風通しを確保しやすいことなども、二階建てのメリットといえます。
二階建て暮らしの主なデメリット
一方、二階建てのデメリットとして大きいのが階段の存在です。日常的に階段の上り下りが発生するため、小さなお子様やお年寄りのいる家庭では、転倒や転落に注意が必要です。階段部分の掃除や重い荷物を持っての移動などの日常的な負担や、高齢になった際の身体への負担も課題となるでしょう。
また、パブリック空間とプライベート空間がフロアで分かれていると、家族のコミュニケーションが取りにくくなることも。家族によって生活リズムが異なる場合、顔を合わせる機会が減ってしまう可能性があります。
平屋と二階建て、比較検討のポイント5選
平屋と二階建て、それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、具体的にどちらを選ぶべきか比較検討していきましょう。ここでは、5つのポイントに焦点を当て、それぞれの違いや選ぶ際のヒントを解説します。
(1)建築費用がかかるのはどっち?
建築費用は、一般的に施工面積に比例して金額が高くなります。そのため、1坪あたりの建築費の単価を表す「坪単価」が基準としてよく用いられます。
坪単価で比較すると、平屋のほうが二階建てより高くなる傾向にあるといわれています。なぜなら、平屋はワンフロアで構成されるため、床面積に対する基礎や屋根の面積比率が大きいからです。基礎や屋根は特に建築コストがかかる箇所なので、同じ延床面積を確保しようとすれば、平屋のほうが二階建てより価格が高くなりやすいでしょう。
ただし、これはあくまで坪単価の話です。平屋は、階段や廊下スペースを節約できるなど、間取りを効率化しやすいのが特徴。そのため、間取りを工夫して床面積を適正化することにより、二階建てよりも総額を抑えられる可能性があります。
(2)メンテナンスコストがかかるのはどっち?
住宅のメンテナンスの中でも、特に費用がかかるのが外壁塗装です。この外壁塗装は、サイディングなどの標準的な外壁材の場合、約10〜15年に一度行うのがよいとされています。一般的に二階建てのほうが、外壁面積が広いうえに高所作業のための足場も必要となるため、費用が高くなる傾向にあります。
一方、平屋は屋根面積が大きいため、屋根の葺き替えや塗装にかかる費用は、平屋のほうが高くなりがちです。
なお、屋根の形状や使用する外壁材によって、メンテナンスの頻度や費用は大きく変化します。長期的な視点で、どの仕様が自分たちのライフプランに合うか検討することが大切です。
(3)将来のライフスタイルに適しているのはどっち?
今後数十年と住み続ける家なので、現在の暮らしやすさだけでなく、将来的なライフスタイルの変化に柔軟に対応できるかどうかも重要な選択基準です。例えば、お子様の成長や独立、老後の夫婦二人暮らしなど、家族構成や生活の変化を見据えた、長期的な視点での家づくりが求められます。
平屋は階段がないため、高齢になっても暮らしやすいバリアフリーな住まいを実現しやすいのが特徴です。また、上階を支える必要がないので、構造的に間取り変更の自由度が高い点も魅力です。
一方、二階建てには、フロアごとで明確なゾーニングができるという特徴があります。将来、親世帯との同居の可能性があるケースでは、二階建てのほうが対応しやすいでしょう。
(4)敷地の条件に合うのはどっち?
家を建てる敷地も、平屋か二階建てかを選ぶうえで大きく影響します。まず、建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)や容積率(敷地面積に対する延床面積の割合)といった法的な規制を確認する必要があります。これらの規制によって、建てられる家のボリュームが決まるからです。
一般的に、広い敷地を確保しにくい都市部や狭小地では、土地を有効活用できる二階建てが選ばれます。狭い敷地で平屋を建てようとすると、建ぺい率制限により、コンパクトな住まいになるでしょう。
一方、地価が比較的安く、広い土地を確保しやすい地方や郊外では、ゆとりある平屋が有力な選択肢になります。
(5)防犯や防災の安全性が高いのはどっち?
安心して暮らすためには、防犯面や防災面での安全性も欠かせません。
防犯面で比較すると、二階建てのほうがセキュリティやプライバシーを確保しやすい傾向にあります。平屋は1階にすべての生活空間が集約されており、地上に面する窓や開口部が多くなりやすいため、外部からの侵入対策やプライバシーへの配慮が二階建て以上に求められるでしょう。
耐震性に関しては、建物の高さが低くて構造的にも安定している平屋のほうが優れています。ただ、二階建てでも高性能な家づくりを心がければ、耐震性は十分に確保できます。
水害に関しては、万が一の場合に上階へ垂直避難できる二階建てのほうが安心感はあるかもしれません。自治体のハザードマップを確認し、平屋を建てる場合は、浸水リスクのある場所を避けるようにしましょう。
平屋と二階建て、どっちが向いているかチェック!
平屋と二階建て、それぞれの特徴を比較してきましたが、自分たちのライフスタイルに合っているのはどちらの住まいなのでしょうか。以下では、平屋が向いている方と二階建てが向いている方の特徴を、具体的なケースを挙げながら紹介します。
平屋が向いているのはこんな方
平屋が向いているのは、小さなお子様がいる子育てファミリー、お年寄りのみの世帯、お年寄りと同居している方などです。将来の老後暮らしに備えた家づくりを希望する方にも向いているでしょう。
ワンフロアで段差のない平屋暮らしは、足元が不安定なお子様やお年寄りにとっても安心です。生活動線がコンパクトになるので、日常の家事負担も軽減できます。
また、広い敷地を確保できる地方や郊外で暮らしたいと考えている方や、庭との一体感を楽しみたいという方にも平屋がおすすめです。リビングから直接庭へ出られるような間取りにすれば、自然を身近に感じられる開放的な暮らしが実現できます。
二階建てが向いているのはこんな方
二階建てが向いているのは、都市部や郊外の住宅密集地などの限られた面積で、できるだけ広い居住スペースと部屋数を確保したい方です。広い土地の確保が難しいエリアでも、縦の空間を有効活用することで、家族それぞれのプライベートスペースや収納を十分に設けられます。加えて、周囲を建物に囲まれた環境でも眺望や日当たりを確保しやすいというのも、二階建てをおすすめするポイントです。
また、生活空間とプライベート空間をしっかりと分けたい方や、将来的に二世帯同居を検討している方にも二階建てが適しています。1階と2階で明確にゾーニングすれば、家族が一緒に過ごすパブリックスペースを大切にしつつ、お互いのプライバシーを尊重できます。
【徳島県での選び方】平屋と二階建て、どっちがいい?
ここまで一般論を紹介してきましたが、徳島県で注文住宅を建てる場合、徳島特有の地域特性を考慮して判断することが重要です。気候風土や土地の状況、さらには災害リスクなどを踏まえ、徳島で平屋と二階建てのどちらを選ぶべきか、主な判断のポイントを紹介します。
敷地で選ぶ
同じ徳島県内でも、エリアによって土地の価格水準は大きく異なります。また、市街地と中山間部では周辺環境も大きく違うでしょう。住みたいエリアの土地の価格相場を把握し、希望する床面積を確保するのにどれくらいの土地代が必要なのか、シミュレーションしてみることをおすすめします。
下の表は、徳島県の主要市町別の住宅地平均価格と、平屋を建てるのに適した180㎡の土地を購入するのにかかる費用の目安を示したものです。
【徳島県の主要市町別】住宅地平均価格と土地取得価格の目安
市町名 | 平均住宅地価格(1㎡あたり) | 土地180㎡の平均価格 |
徳島市 | 7万4,800円 | 1,346万4,000円 |
鳴門市 | 3万4,200円 | 615万6,000円 |
小松島市 | 2万7,600円 | 496万8,000円 |
阿南市 | 2万7,600円 | 496万8,000円 |
吉野川市 | 1万6,900円 | 304万2,000円 |
阿波市 | 1万900円 | 196万2,000円 |
美馬市 | 1万3,300円 | 239万4,000円 |
三好市 | 1万3,700円 | 246万6,000円 |
勝浦町 | 1万3,900円 | 250万2,000円 |
上勝町 | 5,400円 | 97万2,000円 |
石井町 | 2万9,100円 | 523万8,000円 |
松茂町 | 3万3,000円 | 594万円 |
北島町 | 4万9,700円 | 894万6,000円 |
藍住町 | 4万6,400円 | 835万2,000円 |
※出典:徳島県「令和6年徳島県地価調査結果について」
注文住宅の予算計画では、土地代と建築費用のバランスが重要になります。平屋を選択すると土地代が高くなりやすいため、表の価格を参考にしながら、平屋と二階建てのどちらが予算に合いそうか検討しましょう。
家族構成で選ぶ
平屋と二階建てのどちらを選ぶべきかは、家族構成や家族の人数によっても変わります。お子様の有無、ご夫婦の年代、親世帯との三世代同居など、それぞれのライフステージや家族の人数に合った間取りを実現できるほうを選ぶことが大切です。
特に徳島県は、全国平均と比較して三世代同居の割合が高い地域です。三世代同居の場合、子ども部屋と親世帯の居住スペースの両方を確保しなければなりません。こうした地域の特性を考慮し、将来的な二世帯住宅化も視野に入れながら、平屋か二階建てかを選択するのもよいでしょう。
自然災害リスクで選ぶ
徳島県で家を建てるうえでは、自然災害への備えも忘れてはなりません。特に、台風の接近や集中豪雨による水害リスクは十分考慮しましょう。川沿いや中山間地域では、浸水や土砂災害の危険度が指摘されている地域もあります。こうした地域を選ぶ場合には、垂直避難の可能性も考慮して、二階建てを検討するのがおすすめです。
また、将来発生が懸念される南海トラフ巨大地震への備えとして、耐震性もしっかりと確保しておきたいところです。建築基準法で定められた耐震基準を満たすことはもちろん、より高い耐震等級の住宅を選ぶことも安心につながります。耐震性を重視するなら、構造上安定している平屋が有力な選択肢となるでしょう。
【徳島の家】平屋と二階建ての施工事例4選を紹介
ここでは、コウエイハウジングが徳島県内で手がけた注文住宅の中から、平屋と二階建ての施工事例をそれぞれ2つずつ紹介します。4つの事例を通して、徳島での家づくりのイメージを膨らませてください。
【徳島の平屋事例1】安定した構造を活かした27帖の開放的なLDK
平屋事例の1つ目は、吉野川市内の広い敷地に新築した、延床面積45坪のゆとりある住宅です。これだけの広い敷地は、地価が比較的安い徳島県だからこそ実現できるもの。スペースを活用して、小さなお子様が元気いっぱい走り回れるお庭も確保しています。
この住まいの特徴が、27帖もの広さを誇る開放的なLDKです。これだけの広さがあるにもかかわらず、空間には一切の柱がありません。耐震性に優れている平屋だからこそ実現できた、家族の絆を育む無柱のくつろぎ空間です。
▶施工事例/『広さ』という最大の特徴をプランニングで生かしきる
【徳島の平屋事例2】家族との時間もプライベートな時間も大切に
2つ目の平屋事例は、のどかな田園地帯の中にあるモダンな住宅です。こちらも広い敷地を活用して、広い人工芝の庭とシックな石庭を整備しました。
LDKの上部は勾配天井になっており、間口の広さと高い天井の組み合わせで、この上ない開放感を演出します。この平屋はリビングを通らず、玄関から直接個室へ向かえる間取りになっているのが特徴。プライベートスペースを重視することで、家族の時間もプライベートの時間も豊かになる住まいを実現しています。
▶施工事例/平屋で実現したのは個々の生活を尊重できる空間
【徳島の二階建て事例1】縦の空間を活用してプライバシーを確保
続いては、二階建ての事例を2つ紹介します。1つ目に紹介するのは、シンプルなBOX型ながら、フレームのように伸びた軒や2色のアクセントカラーなど、個性の光る外観が印象的なこちらの住宅です。
外観を見ても分かるように、この住宅のLDKは窓の数を絞っているのがポイント。窓が少ないと暗い印象になってしまいそうですが、二階建てならではの縦の空間を活用した吹き抜けにより、上部からたっぷりと自然光が降り注ぎます。一見すると相容れない開放感とプライベート感を、設計の工夫で両立させた好例です。
▶施工事例/ホテルステイの上質感を 毎日の暮らしに織り込んで
【徳島の二階建て事例2】家族のつながりを感じられるリビングダイニング
最後に紹介するのは、整然としたシンプルな外観が目を引くこちらの二階建て住宅です。チャコールグレーのモダンなBOX型に、アクセントとなる白い玄関部分を組み合わせた外観は、自然豊かな周辺環境にもうまく溶け込んでいます。
この住まいのポイントは、二階建てで課題になりがちな「家族のコミュニケーション」を、間取りの工夫で上手に生み出していることです。リビング階段、お子様の遊び場として使えるリビング脇の和室、お子様が宿題や読書に使えるカウンターなど、親子のつながりを感じられる仕掛けが随所に散りばめられています。
▶施工事例/お子様思いの明るいお家
徳島で平屋にするか二階建てにするか迷っているなら、コウエイハウジングへご相談を!
近年、生活がワンフロアで完結する平屋が人気を集めていますが、二階建てには平屋にないメリットも多くあります。大切なのは、家族構成や将来のライフスタイル、予算などを踏まえ、自分たちに最適な選択をすることです。今回紹介した平屋・二階建てそれぞれのメリット・デメリットを参考に、理想の住まいのイメージを膨らませてはいかがでしょうか。
「自分たちにはどちらが良いのか分からない」「もっと具体的に相談したい」という方は、平屋と二階建ての両方を手がける、地元・徳島の住宅会社に相談するのがおすすめです。
コウエイハウジングは、今回紹介した4つの事例以外にも、徳島県内で高性能な注文住宅を数多く手がけています。徳島で注文住宅を検討しているなら、豊富な実績と高い提案力を強みとするコウエイハウジングまでお気軽にご相談ください。
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